SNSで発信をするようになってから、活動に関するご質問をいただくことが増えました。(ありがとうございます!)
その中でも「ウィメンズヘルス領域の勉強の始め方」や「産前産後リハビリをやりたいけれどどうすればいいのか」についてご質問をいただくことが多いので、
今日は私が今までやってきたことを順に解説していきます!
これからウィメンズヘルスの勉強を始めていきたい方や、どうやって産前産後リハビリに関わっていけば良いか悩んでいる方々の参考になれば幸いです。
それではいきましょうーー✦ฺ
①ウィメンズヘルスの勉強を開始したのは8年前
今でこそウィメンズヘルスとか産前産後リハビリといったワードは目にする機会が増えましたが、この頃は今よりも更にニッチな分野で、女性セラピストが「自分の出産経験を機に」勉強を始めたという方が多かったです。
なのでこの分野の勉強をしている人数も少なければ、書籍や勉強会なんかもほとんどありませんでした。
セラピスト向けに開かれた勉強会は少なく、マタニティヨガインストラクター養成講座とかガスケアプローチとか、セラピスト向けに作られたわけではないセミナーに参加するしかないような状況でした。
そしてこの頃の働き方の主流は「ヨガ講師」とか「ママ向け整体」とか、フリーランスで働き口を作っていくというセラピストがほとんど。
私は、総合病院に勤務していたので産前産後の方の体に触れる機会はほとんどありませんでしたが、セミナーに参加したり文献を読んだりして「産前産後」「更年期」「骨盤臓器脱」など幅広く勉強していきました。
例に倣って、
マタニティフィットネス協会
☑︎ 「ママフィットインストラクター」養成講座(産後ママの運動指導)
☑︎ 「メノポーズケアインストラクター」養成講座(更年期女性の運動指導)
と資格を取得しましたが、最初からインストラクターとして活動する目的ではなかったのでインストラクター活動は1度も行っておりません…
運動療法の幅は広がるし、実技だけでなく筆記の勉強もあるので知識のインプットとしてもいい機会でしたが、今は知識面は他のセミナーでしっかり学べるので、インストラクターの資格が欲しい!という方以外はあえて受講しなくてもいいんじゃないかな。と個人的には思います。(結構お金もかかるので)
ウィメンズヘルスの勉強を始めるときは、「産前産後」とか分野に拘らず、幅広く勉強していくことがオススメです。
初経〜老年期まで女性の体は少しずつ変化していくので、どこかを切り取って診ることはできないし、必ずその知識が生かされる場面がきます。
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産前産後リハをやりたいけど、
いま目の前にはいない!!!
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という状況でも、今の学びは必ず誰かの役に立ちます。
逆に、いま高齢女性のリハビリを主でやっている方は、そこでしか得られない知識や経験を将来の臨床で活かせること間違いなしです。
②整形外科クリニックに転職
幅広くウィメンズヘルスの勉強を進めていく中で、わたし自信に結婚という変化がありました。主人とは職場内結婚だったため、転職を余儀なくされ…(今考えてもそれはおかしい)
「将来は産前産後の女性のリハビリをしたい!」という漠然とした目標があったため今よりも更に「運動器」に絞って勉強をしていきたい!という思いで整形外科クリニックに転職しました。
それまで勤めていた総合病院では、脳血管障害や廃用症候群の方を担当する機会がなぜか多く(運動器の患者様ももちろんいっぱいいらっしゃる)、本当に勉強勉強の日々でした。
入職してからは、とにかく1単位で回せるようになることと、運動器疾患のリハビリテーションをもっと学ばなければ!という思いでウィメンズヘルスに拘らず学んでいきました。
そして半年以上経ってある程度、臨床業務にも慣れてきた頃。
飲み会の席で
「産前産後リハビリの勉強してるんです」
と院長に伝えました!
履歴書を出したときに、マタニティフィットネス協会の資格を持っていることやその分野の勉強をしていることは書いていたので、その場で具体的にどんな勉強しているのかなどの話をしました。
それから、産後の腰痛などの処方を指名で出してくださるようになりました✦ฺ
先生にもよるとは思いますが、病院よりもクリニックの方が、個人の希望が通りやすいです。もちろん、どんな勉強をしていてどんな患者様にどんなことを提供できるのかをきっちり伝える必要はあります。
③自分の妊娠、出産
整形外科クリニックで2年ほど勤めた頃に、妊娠が発覚。
安定期に入る頃に整形外科クリニックを退職し、東京→神戸に引っ越しをしました。
主人より家を出るのも早く帰るのも遅かったクリニック勤務から一変し、専業主婦ライフを本当に満喫しました!(自分って家事好きやなということもここで気が付く)
そして娘を出産。
学んできた体の変化を実際に経験して、やっぱり産前産後リハビリってめっちゃ必要やん!!と痛感。そして産後数ヶ月経った頃、主人の提案でアウトプットとしてYoutubeを始めることにしました。
そんなこんなで娘が1歳になる前に「就職」という課題が出てきます。
また、整形外科クリニックで産前産後のママのリハビリをしたい!という思いはありましたが、
子育てをしながら以前のようにクリニックの診療時間では働けないし、そんな状態で自分のやりたいことばかり主張するのもおかしいだろう。とクリニックへの就職は諦めていました。
そこで、時間の融通が聞きやすく個人の活動も歓迎してくれる訪問リハビリがあったのでそこに就職します。
④個人の活動の成果が実った日
そこで半年ほど働いていたある日。
という求人を見つけました。
やはり整形外科クリニックで働く希望が捨てきれず、悶々としていた日々だったのでその求人に飛び付きます。
非常勤も募集してる。
お給料は下がるかも。
でも応募するしかない!!
と、すぐに履歴書を送りました。
もちろん、自分が今までどんな経験をしてきたか記載する欄に「産前産後リハビリ」のこともしっかり記入しました。
そして面接の日。
訪問リハビリを終わらせて車でスーツに着替えて(笑)面接場所に向かいます。
履歴書を見ながら話を進めていくなか……
「Youtube拝見しました」
「素敵なご活動をされていますね」
と、私のホームページを印刷した紙が机の上に…!!
私の名前をインターネットで検索したら出てきました〜と。笑
面接で赤面したホームページはこちら。
(勤務先のHPにもこのURLを載せてもらっていました)
Youtubeをしていることを履歴書には書いていなかったので、赤面して恐縮しまくりましたが、結果、活動に強く賛同していることと発信力をかってくださり当日に採用してくださることとなりました(泣)
勤務していた時は、
産後の方だけでなく、妊娠中の方のリハビリも診療報酬内で行っていましたし、近隣の産婦人科から「妊娠中にできる運動指導を」とご紹介いただくこともありました。
夢であっても、自分の考えや活動への思いを言葉にするって大切なんだな。
今は誰もが自分を発信していて当たり前の時代。
この面接での出来事もそうですし、
私のSNSを見てクリニックを受診してくださる方もおられます。
今まで発信してきてプラスな出来事ばかりです。
ウェブを活用することで、自分の口から伝えられる以上の情報を届けられます。
もちろん一医療人として、個人として気をつけなければいけないこともたくさんありますが、私は自分の名前を出して活動を続けていて良かったと思っています。
まとめると
産前産後に拘らず、女性のヘルスケアという括りで広く勉強をしていく
資格取得は必要ない
- 運動器疾患の知識をつける
- 自分の夢や活動の思いを言葉にする
これが今の状況を作っていくのに必要でした。
産婦人科で理学療法士をして働きたい!という目標をお持ちの方も多いですが、こちらも基本的に同じことが必要になってくると思います。
基本的に、産婦人科の病院でPTの求人を出すことはほぼないです。
産前産後リハビリを導入したい!と考えている病院があったとしても、まだまだニッチな分野なので求人という形で広く募集するとは考えにくいです。
(※私も産婦人科での仕事の話が出ていますが、これも紹介です。)
いつでもチャンスを掴めるように。
今からできることを少しずつ、コツコツと積み重ねていく。
これが今一番大切なことじゃないかなと思います。
具体的にどんな勉強会に参加すればいいのか?
おすすめの書籍などについては
また後日ご紹介できればと思っています♡
少しでも私の経験が誰かの役に立てばいいなと思っています。
自叙伝みたいになってすみません!